お役立ちコラム
ホテル中華

街の中華屋さんでカジュアルに中華を楽しむのもいいけど、たまにはホテルの中華で贅沢に楽しみたい。
歴史あるホテルで伝統的なチャイニーズを。
※新型コロナウイルスの影響により、営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。ご来店時は事前に店舗にご確認ください。
【広東料理 龍天門】
恵比寿ウェスティンホテル2階にある中華レストラン広東料理 龍天門。
龍天門の象徴でもある金の文字で店名が書かれたいかにも中華といった雰囲気の個性的な門と中央ホールの天井に広がる龍のモチーフはそのままに、2018年にリニューアルを遂げた。
入り口からどんな本格的な料理を頂けるのかと想像を掻き立てられる。
龍天門の本質は大切にしながらも、中国建築を現代的にした金色と紫色を使った漆塗り仕上げの洗練された空間へと生まれ変わった。
色とりどりのカーペットやそのカーペットのダイナミックな雲のモチーフ、龍の宮殿をイメージした荘厳なダイニングホールや、中庭をイメージしたホワイエと、古代中国文化の王宮を思わせる高級感漂う空間でゆったりと食事を楽しめる。
それらの豪華なインテリアからホテル中華らしい雰囲気を存分に味わえる。
さらに、大きな窓から入る自然光が気持ちよく、ランチや飲茶を楽しむにはもってこい。
テーブル間隔が広いのもプライベートが保たれていてグッドポイント。
龍天門総料理長は和栗邦彦氏。
広東料理一筋30年の求道派。
本場香港で修業を積み、ラグジュアリーホテルの料理長などを経て龍天門に就任。
モダンなエッセンスを加えた広東料理の神髄を楽しめる。
龍天門ダックはこちらのシグネチャーメニュー。
半羽か1羽の焼きたての鴨を目の前でカービングしてくれる。
鴨肉の調理法はそぼろ妙め、トウチ妙め、スパイス揚げ、チャーハンから選べる。
ピータン、白身魚と豆腐のとろみスープ、鮑 帆立貝と野菜のXO醤炒め、豚バラ肉の黒酢煮込み、海鮮あんかけ焼きそばなど目移りしてしまうメニューが多数。
ちなみに、裏メニューで人気だった坦々麺は数年前から提供を中止しており、現在も復活の予定はないという。
裏メニューながら坦々麺を目当てに通っていた方も少なくはないだろう。
スープが非常に濃厚で忘れられない味のあの坦々麺。
いつかの復活を願いたい。
日本ではまだあまり見かけることの少ない中国ワイン。
こちらではそんな中国ワインを頂け、料理長和栗氏が奏でる繊細な広東料理と中国の広大な大地で育った赤ワインとのマリアージュを楽しめる。
Cabernet Sauvignon の Silver Heights Family Reserve は、カシスの香りや針葉樹の香りが特徴的。
しっかりとしたタンニンがあり、なめらかでエレガントな味わい。
Cabernet Sauvignon と Merlot の Silver Heights The Summit は、ダークベリー系のフルーツと少し焦げたような香り、そして後からゆっくりと熟したフルーツの香りが出てくる。
メルロブレンドの柔らかさが特徴。
Cabernet Franc の Xinjiang Tiansai Vineyards Skyline of Gobi は、果実味豊かでありながらも酸味がしっかりある非常にバランスが取れた味わい。
Marselan の Xinjiang Tiansai Vineyards Skyline of Gobi は、ゴビの太陽により果皮が厚くよく熟した果実がなる為、エキゾチックスパイスの香りが特徴であり、タンニンも多く濃厚。
また、紹興より手を加えず襲のまま取り寄せたピュアな逸品である2005年冬至仕込み原酒饗入りも珍しい。
1番香りを楽しめるストレートがおすすめ。
他にも、龍天門オリジナルカクテルや各種銘茶も豊富に取り揃えている。
いつか坦々麺が復活することを願いながら、中国ワインと他メニューとのマリアージュを堪能しよう。
広東料理 龍天門
住所:東京都目黒区三田1-4-1 ウェスティンホテル東京 2F
電話番号:03-5423-7787
営業時間:ランチ 11:30~14:30
ディナー 17:00~22:00
水曜定休
【中国料理 新北京】
文豪たちに愛されるホテルとして有名な山の上ホテルにある中華料理屋。
山の上ホテルは、御茶ノ水駅、新御茶ノ水駅、神保町駅から徒歩5~6分程で、出版社の多く建つ神田・神保町に近いこともあり、創業当初から川端康成、三島由紀夫、池波正太郎をはじめ数多くの作家に愛され、定宿として利用されてきた。
メールもファックスもなかった時代、締切前になるとホテルのロビーに原稿を待つ出版社の人々で溢れかえっていたそう。
なんとも情緒溢れるホテル。
そんなホテル内には、7 つの本格レストラン&バーがある。
その中の1つが中国料理 新北京。
日本のホテルに中国料理店が少なかった1980年に新橋 王府よりレシピを受け継ぎ、北京烤鴨 新北京がオープンした。
赤と緑をベースに、龍の刺繍の壁紙が印象的な店内で北京の宮廷料理である伝統の料理を提供していた。
そして、2008年3月7日に新たにCHINESE DINING 新北京と屋号を変えスタイリッシュにスタート。
北京料理にとらわれず、新しい食材を使い幅広い料理を頂ける。
山の上ホテル内は赤い絨毯やアールデコ調の空間となっているが、こちらは敷き詰められたブルーの絨毯が落ち着いた雰囲気を醸し出している。
地下1階にあり、都会の真ん中とは思えない静寂に満ちた空間。
席間も広めにとられていて、周囲の喧騒を感じさせずリラックスして食事を頂ける。
5~10名まで対応可能な円卓の個室も用意。
ラグジュアリーな空間で家族での会食、接待、グループでの食事会など様々なシーンに。
心のこもったサービスはビジネスシーンなど接待にも。
こちらの代表的メニューは、フカヒレと北京ダックと北京風チリソース。
フカヒレの姿煮は、気仙沼沖でとれる吉切ザメの乾燥した最上級のものを仕入れ、1週間かけてもどす。
上湯スープであっさりとした味付けで提供するのが新北京の変わらぬスタイル。
絶品 北京ダックは、専用釜で毎日焼いている。
残った身を調理してくれる店もあるが、こちらは基本的に身の部分は提供されない。
贅沢に美味しい皮だけを自家製の味噌で頂く。
海老の北京風チリソースは、ふっくらの海老をメインにケチャップを使わず、老酒と醤油、お酢でさっぱりと仕上げている。
生姜とにんにくを薬味として加え、豆板醤ではなく粗切りの唐辛子を使用している。
青島ビールはもちろん、花彫紹興酒 古越龍山 5年/8年/10年/15年、茘枝酒や山査子酒というサンザシのお酒まで。
サンザシ酒とはサンザシから作られる果実酒。
ミニトマト程度の大きさの姫りんごに似た中国発祥の代表的な果実は、西洋でも有名でイギリスでは春に白くてかわいい花が咲くことから、メイフラワーの別名をもつ。
ビタミンC・E、カルシウム、マグネシウム、鉄、りんなどのミネラル、食物繊維、クエン酸、リンゴ酸、ポリフェノールが含まれている為、栄養価の高いお酒でもある。
イチゴを思わせる華やかな香りと甘酸っぱい味わいが特徴。
サンザシ酒は様々な料理と相性が良いが、消化を促す作用も含まれている為、脂っこい中華料理にはうってつけ。
ホテル内にはワインを楽しめる葡萄酒ぐら モンカーヴやプレミアムスコッチやバーボンを置く英国風のバーノンノンもある為、ぜひ宿泊して山の上ホテルを満喫したい。
中国料理 新北京
住所:東京都千代田区神田駿河台1-1
電話番号:03-3293-2833
営業時間:ランチ 11:30~15:00
ディナー 17:00~21:00