お役立ちコラム
渋谷で焼き鳥
焼酎はその消費量、生産量共に日本酒を大きく引き離しており、多くの人に飲まれている日本で最もポピュラーなお酒のひとつ。
だが、焼酎はどこから渡来してきていつ頃から造られるようになったのかは未だはっきりとは分かっていない。
朝鮮由来説や、中国説、西洋説、琉球説などの説がある。
日本では焼酎について日本国内に残存する最も古い文章として、室町時代の1559年のものが発見されている。
当時の大工が書き残したもので”けちな施主が焼酎をふるまってくれなかった”という落書きのような札が発見されている事から、この時代に焼酎が人々の生活に定着していたことが分かる。
当時の焼酎は米焼酎が主流であり、様々な原料の焼酎が造られるようになったのは江戸時代からといえる。江戸時代は、米は年貢の対象だった為に貴重なものであり、焼酎造りに利用することが難しかった。
そこで当時の人たちは、芋や麦など様々な原料を用いた焼酎を造っていった。
これが現在の焼酎の基盤になっている。
その後、明治時代には技術は目覚しく進歩を遂げ焼酎も乙類と甲類に分類されるようになり、現在に到っている。
そんな日本人から愛される焼酎が飲める店も含めて、同じく日本人から愛され続ける焼き鳥が美味しい店@渋谷を紹介していこう。
※新型コロナウイルスの影響により、営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。ご来店時は事前に店舗にご確認ください。
【 渋谷 森本 】
渋谷駅から徒歩3分ほどの建物の角に建つ森本。
こちらは予約を受けていない為、ピーク時には列をつくる光景も見受けられる。
テーブル席もあるが、カウンター中心のつくりで店員さんとの距離が近い印象。
店の看板に”ご飯物はございません”と書かれているのもなんとも潔く、こだわりの焼き鳥は岩手の南部鶏を使用。
鳥そのものの味を味わえるように、食材にはあまり手を加えずに備長炭でシンプルに焼き上げている。
さらに、看板にうなぎ・焼鳥と書いてあるようにうなぎも取り扱う。
なんでも創業当初はドジョウや鰻を売っていたらしい。
創業以来変わらないつくねは定番メニュー。
ゆずの香りがふわっとして他とは一味違った味を楽しめる。それぞれの串が大ぶりなのもより鶏を感じられて嬉しい。
ここでは喜久水を。
水は中央アルプスからの伏流水を用い、米は長野県産酒造好適米を使用。
本醸造のしぼりたての風味をそのまま瓶詰めしたお酒。
軽快なのどごしとフレッシュな味わいが特徴で、料理とも幅広く相性が良いお酒。
生産元の長野県喜久水酒造は南信州 下伊那唯一の酒蔵として南アルプスを望む城下町飯田、下伊那の南信地域にはかつて37軒の酒造家があった。
合同したまま残る全国的にも稀な酒蔵であり、南信州飯田下伊那地域における唯一の日本酒の蔵元でもある。
渋谷 森本
住所:東京都渋谷区道玄坂2-7-4 浜之上ビル 1F
電話番号:03-3464-5233
営業時間:月~金 16:30~23:00
土 16:30~22:00
日・祝定休
【 鳥竹 総本店 】
店の前を通るといつも煙がもくもくでその香ばしいにおいに堪らなくなる。
においにつられて入店してしまう人も少なくないだろう。
1Fはカウンター席中心で2Fがテーブル席、地下が座敷席とおひとり様でも宴会でも使える。
創業以来、継ぎ足し続けているタレと肉本来の旨みが広がる大串のやきとりが自慢。
作り置きなどはせず丸鶏とうなぎを店内でさばいたものを丁寧に串打ちし、炭火でふっくらと焼き上げる。
焼き鳥はもちろんだがこちらは一品料理や鍋料理も充実している。
煮こごりやうざくなどもリーズナブルに頂ける。
ご飯物も充実しており、ふっくらした焼き鳥と継ぎ足してきたタレがかかったやき鳥丼は店の一押し。
銀皿で出てくるチキンライスも見た目からして懐かしい味。
おにぎりやお茶漬けなどもあり、美味しい物でお腹いっぱいなれる店。
お酒は鹿児島県 佐藤酒造の芋焼酎 佐藤を。
霧島山系の清らかな水で醸される酒は、深い味わいの焼酎。芋の甘みを感じることができ、どっしりと力強い飲み口。
それでいて、旨味とキレを兼ね備えている。ロックやお湯割りで是非。
鳥竹 総本店
住所:東京都渋谷区道玄坂1‐6‐1
電話番号:03‐3461‐1627
営業時間:12:00~23:30
【 鳥升 道玄坂店 】
渋谷駅から徒歩7~8分、道玄坂を上り百軒店商店街を右すぐのTHE焼鳥屋というような出立ちで女性は少し入りにくいかもしれないが、入ってしまえば落ち着く空間。
1階はカウンター席、2階は座敷となっている。
畳というだけでもくつろげてしまう。
焼き鳥は2本で300円ほどとお手頃価格。
焼き鳥以外にも刺身盛り合わせなどの魚料理や水炊き、鳥鍋などもあり、座敷で鍋なんて最高な組み合わせではないだろうか。
ここではむぎ焼酎の吉四六を。
大分県二階堂酒造の元祖であるむぎ焼酎二階堂をじっくりと寝かせて熟成させた焼酎。
その香りは華やかさと芳醇さを持ち合わせており、吉四六は陶器に詰めコルクで栓をすることで、壺の中でも熟成が進んでいる。
壺の文字はすべて職人による手書きで、1つとして同じものは存在しないというから驚きだ。
鳥升 道玄坂店
住所:東京都渋谷区道玄坂2-28-6
電話番号:03-3461-6922
営業時間:18:00~23:00
日・祝定休
【 ジョウモン 渋谷店 】
看板のないこちらは少々見つけづらいが隠れ家的雰囲気も持ち合わせている。
居酒屋的な雰囲気もあるので若者におすすめ。
カウンターには焼かれる前の串が並べられていてそこから気になるものを選んで食べるも良し。
定番の焼き鳥から変わり種の焼き鳥の他、ポテトサラダや炊き餃子などおつまみ系も充実。
ドリンクは名前からして心惹かれる芋焼酎 明るい農村。
かめ壺焼酎 明るい農村は、鹿児島県の霧島町蒸留所の代表銘柄。
1911年創業の蔵で、焼酎の製造量が少ない蔵のひとつ。山、川、田んぼに囲まれた自然豊かな環境にある。
気になる名前の由来については、製造場の入口にその由来が書かれた壁がある。
「よき焼酎は、よき土から生まれ、よき土は、明るい農村にあり」と記されているそう。
雄大な自然環境に包まれ、人の手で生まれたさつまいもやお米から私たちが頂く美味しい焼酎がうまれているのだ。
ジョウモン 渋谷店
住所:東京都渋谷区道玄坂2-19-2 ムルギービル2階3階
電話番号:03-6416-1633
営業時間:月~金 17:00~23:30
土日祝 16:00~23:30
【 焼き鳥 陀らく 】
渋谷で大人な空間で焼き鳥を食べたい時はここ。
初めて行く際は、ほぼほぼ通り過ぎてしまうんじゃないかというくらいひっそりとおしゃれな入り口。
店内はカウンターのみで焼き場を囲むように席が並んでいる。
食事は基本的にお任せコース。
一品料理から始まり、串ものはお腹がいっぱいになったらストップしてくださいというようにフレキシブルなスタイル。
焼き鳥はもちろんだが、一品料理のクオリティも高く店の方のこだわりがそこからも見えてくる。
こちらは店のおしゃれな雰囲気の通りワインも豊富に取り揃えている。
日本酒はラベルがおしゃれな井上合名会社の三井の寿 バトナージュ 純米吟醸を。
ラベルはワインのラベルのようでモダンなスタイル。
福岡県産の山田錦使用で焼き鳥にぴったり。
名前にもなっているバトナージュとはワイン造りの作業工程の1つで、ワインが発酵した後にバトンで澱をかき混ぜる作業のこと。それを日本酒に応用したのがこのバトナージュ。
日本酒は搾ったらすぐに澱を取り除き上澄み部分のみを瓶詰めするが、こちらは1ヶ月間かき混ぜ続けることで澱に残る旨味や酸味をお酒に反映している。
山田錦本来のたっぷりとした旨味と酸味が凝縮されたフルボディーの日本酒。
焼き鳥 陀らく
住所:東京都渋谷区道玄坂2-6-8 2F・B1F
電話番号:03-6416-1035
営業時間:平日 17:30~
休日 17:00~
日曜日、第一月曜、第三月曜日定休