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本格和食を気負いせず

カテゴリ:コラム 投稿日 2021/09/24

皆さんが日本酒と聞いて思い浮かべるのはどこだろう。獺祭の山口県なども有名だが、八海山や久保田が有名な新潟県、十四代の山形県など東北を思い浮かべる方が多いのではないだろうか。


だが、日本酒の生産量でみると1位は兵庫県。2位は京都府、3位が新潟県となっている。兵庫は白鶴や菊正宗、京都は蒼空や月桂冠など誰もが聞いたことのある有名ブランドを生産している。


日本酒の原料は3つしかない。簡単に言うとその米、米麹、水を発酵させて濾したものを日本酒と呼ぶ。並行複発酵という技術を用いて造られる。


糖分の含まれていない米をアルコール発酵させる為に、麹の酵素によって米のデンプンを糖分に変え、アルコール発酵を行っている。糖分をアルコールに変えて炭酸ガスを発生させるのだ。


そして、諸説はあるが日本酒の歴史は稲作が日本に伝わった時期と同じ頃であると考えられている。となると、縄文時代や弥生時代には米を原料とする酒が造られていたとも推測される。


そんな歴史の古い日本酒は日本人の生活文化と深い関わりがある。お供物として捧げられたり、お正月の初詣の際に神社などで御神酒が振る舞われたり、祝賀会の鏡開きや結婚式の三々九度などでも日本酒を頂く。日本酒は美味しいだけでなく、我々日本人にとってなくてはならない存在であると言える。


 


普段は日本酒に縁がない方も、この機会に美味しい和食に合わせて日本酒にトライしてみてはいかがだろう。


 


※新型コロナウイルスの影響により、営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。ご来店時は事前に店舗にご確認ください。


 


 


【太月】



東京メトロ線表参道駅から歩いて5分ほど。


国道246から一本裏路地に入る為、表参道の賑やかさから離れ閑静な佇まいの日本料理店 太月。


ミシュラン一つ星獲得店。


 


店主は料理人だったお父様をみて自身も料理の道へ進んだという望月氏。


新宿の”龍雲庵”、人形町”玄冶店 濱田家”、麻布十番”割烹 喜作”で修業を積み、閉店したお父様の店の名を継ぎ2013年に日本料理 太月をオープン。


 


 


明るい印象を受ける店内には、カウンター8席と個室が3室用意されている。


贅沢ランチから、接待、お祝いごとなど幅広いシーンで利用可能。


特にカウンター席は正統派な日本料理店でありながらお優しい雰囲気の大将との距離が近く、身構えることなく楽しみながら食事を楽しむことが出来る。


店主ご夫婦と若いスタッフで切り盛りしているのも店の雰囲気を良く盛り上げている。


 


こちらは和食ならではの季節感を大事にしており、夏は郡上八幡から鮎を、秋は山梨から天然のきのこを、冬は福井から蟹、下関からフグというように旬の食材を全国の産地から直接仕入れ。


食材を存分に活かし、季節を映した味覚を楽しめる。


全国の産地から取り寄せる四季それぞれの旬の食材をふんだんに使った料理をコースで味わえる。


 


そんな日本料理に欠かせない水出しとお湯出し2種類の昆布出汁と、本枯節血合い抜きの鰹節を毎日店で削ってとる出汁の味を大切にしている。


その手間をかけて丁寧にとった自慢の出汁をいかした椀や煮物椀は、海の幸や山の幸がふんだんに使われ贅沢な一品。


前菜は7~8種類の料理がまるで絵のように美しく盛り付けられる。


 


こちらはワインの品揃えも豊富。日本料理とワインも合うものだ。


だが、やはり日本料理ということで宗玄 純米吟醸無濾過生原酒を。


石川県奥能登にある宗玄酒造の創業は江戸時代中期1768年。


宗玄酒造は日本四大杜氏に数えられる能登杜氏発祥の蔵と言われている。杜氏とは蔵元で酒造りの最高責任者を指し、酒造のプロフェッショナルのこと。


宗玄酒造の日本酒は全国新酒鑑評会で金賞を受賞したり、ANAの国際線ファーストクラスに採用されるなどの実績がある。


ちなみに、宗玄酒造は廃線になったのと鉄道能登線の跡地にレールを復活させ、トンネルと旧恋路駅間の約300メートルの軌道自転車である奥能登トロッコ鉄道も運営している。


のと鉄道能登線の廃止区間にあるトンネルを酒造にしたりと、地元に寄り添った心意気も素晴らしい。


宗玄 純米吟醸無濾過生原酒は兵庫県産山田錦100%使用。


まろやかな飲み口ながら爽快感があり、酸味と苦み、旨みが調和している。


丸みがあるのに、酸味などからくる力強さも兼ね備えており食事にも合う。


 


ミシュラン獲得店でありながら、堅苦しくない。


本格的な日本料理を心の底から満喫できる雰囲気を持っている。


 


 


太月


住所:東京都港区北青山3-13-1 北青山関根ビルB1F


電話番号:03-6450-5991


営業時間:ランチ 11:30~14:00


     ディナー 18:00~23:00


     日・祝定休


 


 


【雲海】



ANAインターコンチネンタルホテル東京3階にある雲海。


暖簾をくぐると別世界が広がる。


ホテルの中というのを忘れてしまいそうなくらい一気に和を感じられるつくり。


日本を感じる装飾品の数々や窓一面に広がる日本庭園の美しさは素晴らしい。


緑が豊富で四季の移り変わりを感じながら景色を楽しめる。


庭園は昼間ももちろんきれいだが、ライトアップされるディナーの時間帯もまた雰囲気ががらっと変わる。


日本情緒たっぷりの雰囲気は海外からのお客様を連れていったらさぞ喜ばれることだろう。


ホテルの中なのでメニューなど言葉の面でも、サービスの面でも安心だ。


 


個室は8室。庭園が見える部屋やテーブル席、掘りごたつ席を用意。


2~4名用の個室から2部屋をつなげて24名まで利用可と家族、ビジネス、顔合わせや法事、行事ごとなど様々なシーンで利用できる。


和室でも掘りごたつでないと足が痛くなってしまうなど心配になるが、ここでは安心。


ゆっくりと食事を楽しめる。


個室利用でなくてもテーブルごとに仕切りがあったりと、庭園を見ながら落ち着ける空間となっている。


 


食事は伝統的な会席料理から季節の一品料理まで、料理長の技が光る日本料理を楽しめる。


見た目も美しく素材本来の味を活かした食事は記憶に残るもので、店内の雰囲気とも相まって食事の最中からまた来ようと思わせられる。


 


ここではプレミアムグラスワインというプランがあり、ワインボトルのコルクを抜かずにワインが注げる”コラヴァン”を使用することで、通常はボトルでの提供となるプレミアムワインをグラスで提供している。


カリフォルニアの2015 Dumol Isobel Sonoma Coast Chardonnay、2018 Kenzo Estate asatsuyu Napa Valley、2014 Opus Oneなど普段はグラスでは味わえないような高価なワインを揃えている。


 


上質なワインをグラスで楽しめるいい機会になるだろう。


 


 


雲海


住所:東京都港区赤坂1-12-33 ANAインターコンチネンタルホテル東京


電話番号:03-3505-1185


営業時間:ランチ 11:30~14:30


     ディナー 17:00~21:00 日曜祝日のみ 17:00~20:30

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