お役立ちコラム

鮨とワイン

カテゴリ:コラム 投稿日 2022/02/05

鮨に合わせるお酒といったら日本酒。


これは間違いなく合う。


だが、ワインもいける。本格的な鮨とワインで新しいマリアージュを体験しよう。


 


※新型コロナウイルスの影響により、営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。ご来店時は事前に店舗にご確認ください。


 


 


【鮨おにかい+1(たすいち)】



鮨おにかいの2号店である鮨おにかい+1。


なぜ店名が “+1” なのかというと、鮨おにかいは2階に店を構えていて、こちらは “+1” の3階。


さらに、席数も鮨おにかいは10席、こちらは “+1” の11席。説明を聞くと、なるほどと納得させられる。


 


立地は、中目黒駅から徒歩約1~2分。


お店で場所を検索して行くと少し見つけるのに苦慮するかも。


それだけ隠れ家的寿司屋ともいえるが、ビル名を目標にしたほうが分かりやすい。


それでもビルの入口に店名の記載がないので少々不安になるが、エレベーターで3階へ上がると303号室がすぐに見つかる。


看板はないが、中はご飯屋さんっぽい雰囲気になっているのが見てとれる。


ドアを開けると、ようやくここで小さい看板がある。


ちなみに、系列の吉次蟹蔵と入口とお手洗いは共有。


フロア内でお店が分かれている。


 


店内は、L字型のカウンター席のみ、すっきりして明るい雰囲気。


カウンターに沿った和紙が巻かれた照明が印象的。


椅子がインテリアのポイントになっていて、背もたれがゆったりしているのでついつい深く座ってしまいそう。


堅苦しくない雰囲気で、接客も分かりやすく鮨の説明をしてくれたり、大将との会話も楽しい。


 


こちらは、所作を重視しながら黙って鮨を楽しむというようなスタイルではない。


本格的な鮨をリラックスして楽しく味わう現代に合わせ、鮨おにかいはカジュアルに鮨を楽しむ体験に、更なる変化を取り入れたいという想いから“くずし鮨”をコンセプトとしている。


腕利きの若手職人を中心に置くことで、江戸前寿司の伝統を守りつつ、モダンで柔軟な創意工夫を凝らし“くずし”を生み出している。


ミシュラン一つ星を獲得した天婦羅みやしろ監修の天ぷらを海老天海苔巻きとして楽しめるのも、良いとこどりのような気持ちに。


 


料理は仕入れや季節によって変わる、厳選されたネタを中心に構成された15貫の鮨に3品の小皿料理がついたおまかせコース 10,000円(税込)のみ。


飲み物のメニューもきちんと用意があり、明朗会計となっている。


握りの中でもおすすめは、旨みの詰まった赤身とトロの甘みを一度に味わえる濃厚な中トロと強めに効かせた赤酢シャリの本マグロの中トロ。


鯖スモークは演出的にも面白い。


提供直前にお客の目の前で瞬間燻製を施す為、ドーム型の蓋を開けた瞬間、スモーキーな奥深い香りが辺り一面に広がる。


通常は、お酢で〆るところを醤油漬けにしている。


煮あん肝軍艦は、本来蒸し上げて提供するあん肝をこちらでは30分煮込み、アクセントに奈良漬とともに軍艦に。


濃厚なあん肝の風味と奈良漬の酒粕から漂う独特な香りと食感。


鮨おにかいの名物でもあるマグロ手巻きは、大トロの炙り、中トロ、赤身の漬け、3貫分のマグロを使った贅沢な逸品。


パリッとした海苔の香りと、これでもかというくらいにのったマグロ。口福感で満たされるスペシャルな味わい。


 


ドリンクはアラカルトの用意もあるが、鮨おにかい+1ならではのワインペアリングがおすすめ。


鮨おにかいにはワインペアリングの用意がない為、こちらでしか味わえない。


イタリアワイン・ベストソムリエコンクールで優勝経験を持つ、ワインソムリエの永瀬喜洋氏監修。


鮨とワインという新しくも最高な組み合わせのペアリングを楽しむことが出来る。


6種で5,000円(税込)と、こちらのコスパも素晴らしい。


こだわりの日本酒は、石川県の山廃純米 天狗舞 黒、三重県の特別純米 而今、宮城県の純米吟醸日高見 弥助 辛口、秋田県の貴醸酒 新政 陽乃鳥、福島県の純米大吟醸 飛露喜、福井県の純米 九頭龍など数多く揃えている。


 


 


鮨おにかい+1(たすいち)


住所:東京都目黒区上目黒3丁目9-5 プラージュメグロ303


電話番号:03-3712-5211


営業時間:ランチ 12:00~14:00


     ディナー 17:00~と20:30~の2部制


     定休日 不定休


 


 


【鮨 すが弥】



2018年12月にオープンしたミシュラン一つ星獲得の鮨 すが弥。


店主の菅谷崇之氏は、都内の名店で経験を積んだ後、銀座の名店 鮨あらいの二番手として活躍した後に、赤羽橋駅近くのここで独立を果たした。


 


白い暖簾をくぐると石畳の小道があり、さらにもう1枚檜の扉が待っている。


店内に入ると、店主のおもてなしが行き届くようにと8席のみの存在感のある檜のカウンター。


シンプルだが品のあるインテリアは、贅沢な空間。


より寛いで頂けるようにと椅子もこだわりの特注品。


物腰柔らかで、真摯な店主とご夫人である女将の和やかで心地のいいおもてなしも魅力。


鮨を存分に楽しめる落ち着いた空気感と菅谷氏の仕事っぷりをじっくり楽しむ。


8席一斉スタートなので、誰かが入店したり退店したりもなく食事に集中することが出来る。


 


料理はおまかせコース 45,000円(税込)のみで、鮨屋なので握りを愉しんでほしいという想いから、おまかせで出てくるのはシンプルな味わいの4~5品のつまみと12貫ほどの握り。


魚介はすべて豊洲から仕入れる厳選された新鮮なもの。


日本一と名高い鮪問屋のやま幸と上等な素材が揃う旭水産を中心に仕入れを行なっている。


巻くのも難しいであろうスペシャルな鉄火太巻きは様々な部位のマグロを贅沢に一度に楽しめる。


ネタに合わせて丁寧に下ごしらえをし、魚の熟成の見極めや〆具合、火入れなど高い技術で素材のレベルを底上げしている。


酢飯は、横井醸造の米酢と赤酢をブレンドした絶妙なバランス。


米の一粒一粒がしっかりとしていながら、絶妙な力加減の握りも素晴らしい。


非常に味わい深く、鮨っていいなと改めて日本人であることに感謝してしまう。


 


お酒も日本酒をはじめ、ワイン、シャンパンと豊富に取り揃えていて、好みの酒と一緒に楽しめる。


特にワインリストは充実ぶりが素晴らしく、かつワインが鮨を邪魔しない、鮨もワインを邪魔しない、むしろ良いマリアージュを生むラインナップになっている。


 


独立後も真摯に鮨を追求し続ける菅谷氏にはすでにファンが多い。


予約困難店なので、来店の計画はお早めに。


 


 


鮨 すが弥


住所:東京都港区東麻布1-29-15 東麻布296ビル 1F


電話番号:03-6230-9545


営業時間:月・火・金・土 一部 18:00~20:15 


             二部 20:45~23:00


     木 一部のみ 19:00~21:30


     日・祝 一部 16:00~18:15 


         二部 18:45~21:00


     水曜定休

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