お役立ちコラム
洋食激戦区 浅草
世界的に見ても有名な観光地である浅草。
仲見世通りをぶらついて揚げ饅頭を食べ歩きしたり、日本最古の遊園地である花やしきでジェットコースターに乗ったり、浅草寺でおみくじを引いたりと観光には事欠かない。
そんな浅草が実は洋食屋の激戦区であることをご存知だろうか。レトロで趣のある老舗や行列の絶えない人気店など本格的な洋食屋が軒を連ねている。
※新型コロナウイルスの影響により、営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。ご来店時は事前に店舗にご確認ください。
【神谷バー】
浅草一丁目一番地にある明治13年創業のこちら。
デンキブラン発祥と言われているお店で、浅草を代表するお店。大正時代から現在まで下町の社交場になっている。
お酒が好きな方や、下町情緒を味わいたい方にぴったり。
1階の神谷バーが有名だが、実は2階が家族連れなどにおすすめのレストランカミヤ、3階が落ち着いた雰囲気の割烹神谷となっている。
レストランカミヤでは牛バラ肉を1日野菜といっしょに煮込み、デミグラスソースでじっくり煮込んだビーフシチューや、ズワイガニの身とエキスをたっぷり使ったクリーミーなかにコロッケなど本格的な洋食料理を楽しめる。
ちなみに、神谷バーでもかにコロッケを食べることが出来る。
神谷バーでは他にも、出汁昆布で長時間煮込み信州味噌と醤油での味付けが特徴の煮込や串カツも人気メニュー。
神谷バーは食堂のように入り口でチケットを購入するスタイル。
注文の際は店に入ってすぐの販売機でチケットを購入しよう。
神谷バーのデンキブランの歴史は約100年ほど。
気になる名前の由来は、まだ電気がめずらしかった明治の頃、目新しいものを”電気○○"などと呼び、舶来のハイカラ品と人々の関心を集めていたことから。
さらに、デンキブランはアルコールが強いお酒で当時はアルコール度数が45度。
それが電気とイメージが重なったのと、ブランデーのブランでデンキブランになったという。
その電気ブランがどういうお酒かというと、デンキブランのカクテルベースになっているブランデーとその他ジン、ワイン、キュラソー、薬草などが企業秘密の分量でブレンドされている。
あたたかみのある琥珀色で、ほんのりとした甘味がある。
現在のデンキブランはアルコール度数30度、電氣ブラン<オールド>は40度。
アルコール度数が高いデンキブランにはチェイサーの役割で交互にビールを飲むのが神谷バー流。
ここのアサヒ生ビールはアサヒビールから直送された生ビール。
専用の500Lタンクで徹底した品質管理をおこなっている。
最後の一口まで風味を逃さないよう、繊細でクリーミーな泡の蓋にこだわっている。
電氣ブランは難易度が高いという人には電氣ブランサワーがおすすめ。
電氣ブランの甘い風味の中にレモンの酸味が飲みやすい。
神谷バー
住所:東京都台東区浅草1-1-1
電話番号:03-3841-5400
営業時間:11:30~22:00
火曜定休
【ヨシカミ 浅草店】
六区興行街の裏通り、1951年に席数わずか10席のオープンカウンター式の店として誕生。
創業70年のヨシカミ。
赤と白のギンガムチェックのテーブルクロスが老舗感と可愛らしいレトロ感を演出している。
洋食とはいっても基礎から手作りをモットーに素材を厳選し、日本人の味覚に合わせた調味料を使用したりと調理の課程で日本人の味覚に合うように仕上げている。
ご飯でもパンでもおかずとして良く合い、さらに洋酒や日本酒のおつまみとしても成立するお料理ばかり。
カウンター席に座るとまさに調理している姿が見え、余計に食欲を掻き立てられる。
お店の看板には大きく”うますぎて申し訳ないス!”というキャッチフレーズが掲げられており、入店前はどんなものかとわくわくするが、お店を出る頃には食事の美味しさとそのフレーズのぴったり具合に納得してしまう。
ぱっとメニューを見てまず目に飛び込んでくるのがステーキ。
非常にメニューが豊富でそそられるものばかりだが、特におすすめしたいのがビーフシチューだ。
口に入れた途端、ほろほろと崩れてとろけてしまう牛肉は絶品。ずっと食べていたいコクと旨味が最高の一品。
限定でハヤシライスもあるが、売り切れも珍しくないのでトライしたい場合は早めの時間に行くことをおすすめする。
それでなくてもお昼時には行列になることが多い。
飲み物は瓶ビールや日本酒、いいちこ、サントリー角やオールド、スコッチウイスキー、ジン、ハーフボトルでミュスカデの白ワイン、ブルゴーニュやボルドーの赤ワインも。
クリームコーヒーやクリームソーダ、ミルクセーキ、レモンスカッシュなど洋食ならではのソフトドリンクも。
ヨシカミ 浅草店
住所:東京都台東区浅草1-41-4 六区ブロードウェイ
電話番号:03-3841-1802
営業時間:11:30~22:00
木曜定休
【グリル グランド】
1941年創業のグリルグランドは創業80年。
ブラウンを基調とした店内は、緑のテーブルクロスで落ち着いた趣のある雰囲気。
2階は打って変わって畳に障子や襖など一気に和の造り。
こちらもメニューが豊富で本当に注文に迷ってしまう。
おすすめは特製オムライス。
3代目オムライスはチキンライスの上にふわとろオムレツをのせて、さらに2週間煮込んだデミグラスソースがたっぷりかかったお店自慢の逸品。
ちなみに、2代目オムライスはチキンライスを卵で巻いてケチャップをかけた王道オムライス。
2週間煮込んだデミグラスソースを存分に楽しめるのがビーフシチュー。
デミグラスソースがまろやかで極上の味わい。
7時間も煮込んでいるお肉はほろほろとほどけていく。
牛ソテーは1941年創業当初から一番人気メニューで、牛フィレのソテーを大根おろしをつけてさっぱり頂く一品。
カニクリームコロッケは、コロッケグランプリ クリーム部門 金賞を2014年度からなんと6年連続も獲得している至極の一品。
そして、個人的に次回行った時にトライしてみたいのが、パンコキール。
食パンの器の中にカニ入りホワイトソースを入れて焼き上げている。
どうしても王道のメニューを頼んでしまいがちだが、次こそ頼んでみたいメニュー。
他にもフィレに一番近い部位の表面だけを香ばしく焼いた和牛のタタキや、ミニ甲イカのガーリックソテーもおつまみに。
そんなおつまみに合わせて、アサヒ生ビールやアサヒ・サッポロ・キリン瓶ビール、日本酒は菊正宗、梅酒、ハイボール、レモンサワー、ウーロンハイ、麦・芋焼酎、ワインはフランスやイタリアのものを中心に揃っている。
グリル グランド
住所:東京都台東区浅草3丁目24-6
電話番号:03-3874-2351
営業時間:火~金 ランチ 11:30~14:30
ディナー 17:00~21:00
土 ランチ 11:30~14:30
ディナー 17:30~20:30
日・月定休