お役立ちコラム

旭酒造

カテゴリ:コラム 投稿日 2022/10/31

獺祭に始まり、社員の様々な経験を新しい日本酒造りに生かす蔵元、旭酒造


 


一時品切れにもなるほど全国的に有名になった日本酒「獺祭」。山口県岩国市の獺越(おそごえ)という地域に蔵元があります。獺越の獺はカワウソと読み、カワウソが捕らえた魚を岸に並べている様子がお祭りをしているように見えることから、獺祭(だっさい)と名付けられました。



獺祭を製造する際、最大144時間の精米時の摩擦熱により、お米は極度に水分を失っています。自然に水分を戻すため、一か月以上そのまま貯蔵して水分の含有量を回復させます。精米後のお米の水分を0.3%以下の精度で厳密にコントロールするために、お米を洗うのはすべて人の手、というこだわりよう。最新型の洗米機でもセンシティブに吸収率をコントロールできないため、手洗いで行っています。


旭酒造では、品質を安定的に保つため、社員全員でお酒を造っており、ひとりの杜氏の勘や経験に頼っていません。さらに最近ではクラフト獺祭にも取り組んでいます。


実際に、結婚式を控えた同期入社の仲間から、披露宴用の獺祭を一緒につくってくれと頼まれたのがきっかけで、入社5年目の若手蔵人2名が担当になったことも。他には営業職から酒造りへ転向した社員や、廃棄してしまう山田錦の活用法として、甘酒の開発に取り組み、大手ハンバーガーチェーンとのコラボレーションが実現した例もあります。


様々なバックグラウンドを持つ社員が一丸となり、日々新たな獺祭を生み出しているのです。


 

友だち追加
友だち追加

その他の記事を見る