お役立ちコラム

出羽桜酒造

カテゴリ:コラム 投稿日 2022/10/20

地元に根ざした高品質の酒造りにこだわり、吟醸酒の魅力を国内外に伝えてきた出羽桜酒造


 


山形県天童市にある出羽桜酒造は、安政2年(1855年)に仲野清五郎が始めた酒造業を起源としています。仲野家の生業は近江商人でしたが、行商が土着し、やがて有名な地主になったそうです。そして明治25年(1892年)、清五郎の次男・清次郎が仲野酒造(のちの出羽桜酒造)を創業。清次郎は醤油製造に着手していましたが、その道を捨て、酒造りを始めました。創業当初から地元に根ざした高品質の酒造りにこだわり、蔵人の育成もしっかりとおこなっていたそうです。主に製造していたブランドは「白梅」でしたが、その後の販路拡大にあたって「出羽桜」がメインブランドになりました。



 


出羽桜酒造は、吟醸酒の魅力を広めることにも尽力。看板商品の「桜花吟醸酒」は、“吟醸酒”という言葉がマイナーだった昭和55年(1980年)に発売されました。現在も使われているラベルを見ると、「出羽桜」よりも「吟醸酒」のほうが大きく表記されているのが印象的です。フルーティーな香りと淡麗でふくよかな味わいは瞬く間に人気を博し、吟醸酒ブームの火付け役になったといわれています。平成9年(1997年に)は吟醸酒の海外輸出を開始。「全米日本酒歓評会2014」でグランプリを受賞するなど、その味は世界各地で高く評価されています。


 


 

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