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レモンサワーが空前の大ブーム! 都内を代表する名店の味を深堀り

カテゴリ:コラム 投稿日 2022/5/30

爽やかな香りと豊かな果実味、炭酸のシュワシュワ感が醍醐味のレモンサワー。


レモンスイーツやレモン風味調味料をはじめとするレモン人気と相まって、昨今一大ブームとなっています。


甘みを加えない元祖系、フローズンレモンを加える凍結系、熟成レモンを使ったもの、多彩なフレーバーを加えたもの…、個性あふれるレモンサワーを代表する名店をご紹介。


レモンサワーの奥深き世界をご堪能あれ。


 


 


もつ焼きばん 中目黒本店


元祖レモンサワー発祥の店で楽しむ正統派の味と絶品もつ焼き


 


本家本元のレモンサワー発祥の店として名を馳せる「もつ焼き ばん中目黒本店」。


オーダーすると運ばれてくるのが、焼酎が半分ほど入ったジョッキとハイサワー(炭酸)、レモン1個を半分にカットしたものとレモン絞り器。


ハイサワーのレトロな瓶と絞り器のノスタルジックな佇まいがなんとも味のあるこのレモンサワーのセット(462円)、創業当時から変わらぬ味で愛されているロングセラーだ。


自分でレモンを絞るというエンタメ感とライブ感、そして香り豊かなしぼりたてのレモン果汁が味わえるという、多彩な魅力が詰まった1杯である。


 



創業者・小杉正氏がばんを開業したのは、昭和33年のこと。


酒は全般的に高く、比較的安価の甲類焼酎は今のように美味しくはない時代だった。


そこで「タンチュー」と呼ばれていた焼酎の炭酸割りにウメ・ブドウ・レモンなどのフレーバーを加えて飲むのが当時のスタイルだったという。


タンチューにレモンを加えたさわやかな飲み物。


名前のなかったその飲物の、爽やかな飲み心地を伝えるため、創業者・小杉正氏が“爽やか=サワー”と命名し、誕生したのが「レモンサワー」だ。


当時、中目黒でもつ焼きを扱う店は珍しく、爽やかなサワーとおいしいもつ焼を財布を気にせず堪能できると評判が広がり、連日大盛況。


毎日のように足を運ぶ常連も少なくなかったという。


 


変わらぬ味と雰囲気で愛されて60余年! 伝説のばんが復活



2004年12月末、中目黒駅前土地再開発による立ち退きで、46年に渡る長い歴史に幕を下ろしたばん。


その後、のれん分けした祐天寺店、五反田店のオープンを経て、2014年、創業の地・中目黒に、創業者・小杉正氏監修のもと伝説のばんが復活。


レモンサワーも、そしてもつ焼きやそのほかの一品料理も、当時と変わらぬ味を伝えている。


 


60年以上にわたって愛されてきた元祖レモンサワー、改めて味わってみると、味の構成はいたってシンプル。


甘みは加えず、焼酎と炭酸、そしてフレッシュなレモン。


個性あふれる進化系レモンサワーとは一線を画する、なんとも潔い味わいだ。


だからこそ、鮮度抜群のもつ焼きの濃厚なうま味を引き立てながら、この上ないハーモニーを奏でるのだろう。



ごまかしのない、シンプル・イズ・ザ・ベストな味。


名物のもつ焼き(1本121円)といただけば、無限ループに陥ること必至。


「うまいもつ焼きとレモンサワーを財布を気にせず楽しんでほしい」。


安心して無限ループに陥ることができる良心価格も、小杉氏のDNAを受け継ぐ2代目店主の変わらぬ想いだ。


 


 


もつ焼きばん 中目黒本店


東京都目黒区上目黒2-14-3


03-6452-3122


11:30~ 翌4:00


定休日:年末年始


https://ban-inc.jp/


 


 


【素揚げや 小岩別館】


 


凍結系“最強レモンサワー”発祥の店で楽しむ元祖の味とジューシーな鶏の素揚げ


 


今や全国の居酒屋でドリンクのひとつのジャンルとして不動の地位を確立した最強レモンサワー。


ベースとなるスピリッツに甘みを加え、強炭酸で割ったものに凍らせたレモンを氷替わりに投入した、いわゆる“凍結系レモンサワー”といわれるものである。



その元祖が「素揚げや 小岩」の「最強レモンサワー」(各種550円)。


瀬戸田産の無農薬レモンを丸ごと一個使い、サーバーから注ぎたての強炭酸を投入。


中身を変えて2杯目、3杯目と飲み進めるに従い、レモン果汁の抽出がすすみ、ほどよい甘みと強炭酸の刺激的なのど越しと相まってクイクイいけてしまうおいしさだ。


東砂店と並んで、ココ別館でも、本店と同様の味を提供している。


 


マスター・宮崎氏が、店の看板メニュー「鶏の素揚げ」(半身780円)に合うドリンクをと、最強レモンサワーを考案したのは2013年のこと。


クリスピーな食感と鶏のうま味がダイレクトに楽しめるシンプルな素揚げには、爽やかさと炭酸ののど越しが際立つレモンサワーをと、数々の店のレモンサワーを飲み歩き、たどりついたのがレモンそのものを凍らせるという当時としては画期的な方法。


果汁がほどよい加減で抽出されるカット方法やサイズ感、国産レモンの甘酸っぱさを引き出すための甘みの配合など、試行錯誤を繰り返して編み出した、その名の通り、最強の味だ。


 


ラインナップは8種類! 飲み比べも一興


 


元祖のベースはウォッカ。


そのほかジン、ラム、黒糖焼酎を使ったもの、そして無加糖のものなど、ラインナップは現在8種類。


今後も新たな味が登場予定だという。


「まずは元祖、その後は中身を変えて色々な味を楽しんで」と宮崎氏。


ベースのスピリッツによって、はちみつやガムシロップなど甘みを使い分けるというこだわりぶり。


さらにサーバーから注ぎたての炭酸の強度は9。


当初はメーカーからサーバーが壊れるのではと心配されたほどの強炭酸は、「レモンの酸味と強い炭酸の相乗効果で爽やかな味わいとクリアなのど越しがアップ。鶏の素揚げの油を心地よく流してくれて、また鶏をおいしく食べられる。無限ループですね」。



実はもともと京都や都内の高級料亭で板前として腕をふるっていた宮崎氏。


鶏の素揚げをはじめとするフードメニューもレベルが高い。


ひな鶏は熟成させてうま味を凝縮させた後、低温でジューシーさと柔らかさを引き出し、最後に高温でカラッと仕上げる2度揚げ。


板前時代からの独自のルートで仕入れる京野菜の素揚げの、繊細な火入れ技で引き出した野菜本来のうま味と甘みは感動必至だ。



そのほか、まるでフォアグラのようなとろける食感のレバーやコリコリ感が楽しめるハツなど、「煮鶏」(各528円)も絶妙な火入れ技が光る逸品。


最強レモンサワー×鶏の素揚げの無限ループを堪能後は、板前の技が光る酒肴の数々も楽しみたい。


 


 


素揚げや 小岩別館


東京都江戸川区南小岩7丁目28-11


03-6458-9687


平日17:00~24:00


定休日:年末年始


http://suageya.com/company/


 


 


【晩酌屋 おじんじょ】



定番からモヒート風、レモンチェッロ香る一杯まで7種の多彩なバリエーションが魅力!


 


恵比寿で予約必須の人気店として知られる「晩酌屋 おじんじょ」。


こちらのレモンサワー(各種550円)は、7種の多彩な味のバリエーションがウリだ。


基本のベースは、11種類の貯蔵熟成酒を使い、芳醇・まろやかな味わいに仕上げたワンランク上の甲宝焼酎「宝純35度」。


そこに完熟すると桃と同程度の糖度になるという瀬戸田産のレモン果汁と、サーバーから注ぎたての強炭酸を加える。


サーブ直前にグラスの縁に果汁を塗り、さらにカットレモンを絞りながら投入。


こうして出来上がるのが、基本の「いつものレモン酎」だ。


 


レモンの甘酸っぱさがしっかり主張しながら、強炭酸のクリスピーな飲み口と、焼酎のコクとアルコールのボリューム感もバランスよく味わえる、王道のおいしさ。


計算しつくされた1杯、とでもいおうか。「35度の焼酎は、酎ハイのベースとしては度数が高いのですが、強炭酸をしっかり感じてほしいので、35度にこだわっています」と語るのは創業者の高丸聖次氏。



居酒屋を運営するにあたり、高丸氏が大切にしているのは「レモンサワーとポテサラと煮込みがおいしいこと」。


確かに、長く愛される居酒屋はこれら3つが揃っている。


それゆえ創業時より、レモンサワーには並々ならぬこだわりがあった。


今ではトレンドともなっている瀬戸田レモンを、注目を集める以前から使っていたのは、広島県出身の高丸氏が、そのおいしさを知っていたからだ。


 


キリッと無糖派から甘酸っぱいリキュール系まで、多彩な味を気分に合わせて


 


そして、「いつものレモン酎」のベースを麦焼酎に変えたのが「オヤジの麦レモン酎」。


「私の父がこうして飲んでたんです」という、高丸氏にとっての“オヤジの味”は、香ばしさとさっぱり感がどんな料理とも調和する。


とりわけ夏に人気なのが、凍らせた焼酎のシャリシャリ感を楽しみながらクールダウンできる「シャリッと‼レモン酎」と、自家製はちみつレモンを使い千葉産のミントを贅沢にトッピングした「ミント香るレモン酎」。モヒートを思わせる爽やかなおいしさだ。


 


日本酒にレモンを漬け込んだ自家製レモンチェッロを使った「レモンチェッロde酎」は、甘酸っぱくてリキュールのような味わい。


レモン塩ペーストを加えた「瀬戸田のレモン塩de酎」は、塩味にレモンの風味もしっかり感じられる個性派。



こうして書き連ねてみると、甘みゼロのものからリキュールのようなリッチな味わいのものまで、幅広いニーズにマッチするラインナップということがよくわかる。


そしていずれもが、「牛スジ豆腐の煮込み」(638円)や「ポテサラ」(638円)、日替わりのお惣菜といった、自慢の逸品と見事に調和し、おいしさを引き立てている。


 


こだわりと、幅広い人に楽しんでほしいという想いが詰まったこちらのレモンサワー。


そんなホスピタリティと、とびきりおいしい酒肴の数々も予約必須の人気店たるゆえんだ。


 


 


 


 


 


 


 


晩酌屋 おじんじょ


東京都渋谷区恵比寿西2-2-10 西牧ビル 1F


03-5784-1775


月〜金:16:00〜23:30 土:14:00〜23:30 日祝:14:00〜23:00


定休日:無休


https://www.instagram.com/banshakuyaojinjo


 


 


【OPEN BOOK】



レモンサワーブームの火付け役! 本格焼酎ベースの贅沢な味わい


2016年、新宿ゴールデン街五番街にオープンするやいなや瞬く間に人気を博し、レモンサワーブームの火付け役として不動の地位を確立した「OPEN BOOK」。


オーナー・田中開氏の祖父が直木賞作家の田中小実昌氏であること、そして古民家を思わせる店内の壁一面にその蔵書がズラリと並んだ空間のユニークさもさることながら、奄美大島産の黒糖焼酎と瀬戸田産の無農薬レモンを惜しみなく使い、リーデルグラスで提供する贅沢なレモンサワーの、居酒屋のそれとは一線を画する、上質な味わいが人気の大きな理由だ。



基本の「レモンサワー」、唐辛子を加えた「レモンサワー 金魚」「レモンサワー ジンジャー」(中700円、大1,000円)があり、いずれもベースはレモンピールを漬け込んだ黒糖焼酎。


田中氏曰く「レモンの皮むきにはこれがベスト」という貝印のピーラーで、レモンの風味を抽出しながら苦みがですぎないよう皮の黄色い部分だけをむく。


味の決め手となる漬け込み時間は企業秘密だ。


 


そのベースにライムと砂糖で作った自家製シロップと少しの塩を加え、ホイッパーで攪拌し、サーバーから注ぎたての強炭酸でソーダアップ。


そこに大きな割り氷をそっと浮かべ、レモンを絞り、さらにグラスの縁にレモンを塗って完成だ。


グラスを持ち上げるとレモンと黒糖焼酎のほんのり甘やかな香りが鼻孔をくすぐる。


口に含めばレモンの果実味と甘み、強炭酸のクリスピーなシュワシュワ感が押し寄せる。


深いコクとうま味、長い余韻は本格焼酎ベースならではだ。


 


構成要素をベストなバランスで配合した、計算しつくされた一杯


 


「カクテルの基本構成をベースにきっちり作っています」。


早稲田の基幹理工学部出身の田中氏のレモンサワーへのアプローチは、感性と論理的思考が共存している。


様々なベースを試した結果、レモンサワーには甘い風味をたたえつつ、主張が強すぎない黒糖焼酎を。


レモンは無農薬の国産。


シロップにレモンではなくあえてライムを使うのは、「レモンの酸が、シャープなクエン酸であるのに対し、ライムの酸はリンゴ酸も含むので、うまみとまろやかさが出るから」。


さらにシロップの甘みの一部に黒糖を使うことで、黒糖焼酎との絶妙なハーモニーを生み出す。



一般的な居酒屋のレモンサワーが、肉の脂をすっきり流したりレモンの風味を料理に添えたりといった、料理の引き立て役として秀逸な存在であるのに対し、こちらのそれは、間違いなく主役だ。


黒糖焼酎の風味とうまみ、レモンの爽やかな香りとキレイな酸、シロップのまろやかな甘み、そしてそれらの絶妙なるバランスをじっくりゆっくり、五感で堪能したい極上の一杯。



基本的に、趣のある古木のカウンターテーブルでの立ち飲みスタイルではあるが、壁に並ぶ田中小実昌氏の著書の数々、さらには田中氏が祖父の思い出を綴った著書「酔っ払いは二度お会計する」を片手に味わうのもおすすめだ。


また、コロナ禍でファンの要望に応えて誕生した自宅で店と同様の味が楽しめるリキュールのオンライン販売もスタート。


詳細はHPを。


 


 


OPEN BOOK


東京都新宿区歌舞伎町1-1-6 ゴールデン街五番街


080-4112-0273


20:00~24:00


定休日:不定休


 


 


【瀬戸内レモンサワー専門店 go-go】



熟成が生み出す奥深い味わいのレモンサワーを絶品イタリアンとともに


 


フレッシュレモン×強炭酸の、元祖系・凍結系とは一線を画するレモンサワーを提供しているのが赤坂にある「瀬戸内レモンサワー専門店 go-go」。


大きな特徴は、レモンをベースのアルコールに漬け込んだ後、2か月以上熟成させる点。


いわば熟成系とでもいおうか。


フレッシュさが醍醐味の元祖系・凍結系に比べ、熟成由来のコク深さやまろやかさといった複雑な味わいと余韻が楽しめる。


熟成による味の変化が楽しめるという点では、ワイン好きに好まれるレモンサワーといえるかもしれない。



使用するのは、ノーワックス、防腐剤・カビ防止剤不使用の皮まで食べられる瀬戸内産レモン。オーナーが現地を訪れてそのおいしさに感動したという狭間農園のもの。


「酸味がまろやかで、ほんのり甘みがあるのが特徴。バランスのとれた甘酸っぱさで、そのまま食べてもおいしい」と、店長の福田秀徳氏。



そのレモンの仕込みを少し紹介しよう。


まず農園から直送されるレモンの、香りの強い外皮と果肉・果汁を抽出。


その際、苦味成分が強い内皮部分は丁寧に取り除く。


その外皮と果肉・果汁を、SAZAN「焼酎」とウィルキンソン「ジン」、ウィルキンソン「ウォッカ」の、3タイプのベース酒に漬け込む。


バーカウンターにズラリと並ぶレモン入りの瓶は、熟成中のベース酒だ。


 


好みのベース×フレーバーでカスタマイズ!フォトジェニックな季節限定メニューも


 


焼酎ベースは和のニュアンスを感じる味わい。


ウォッカはクリアな味わいで、そこにボタニカルのニュアンスが加わるのがジンだ。


「6月から10月は、きりっとした味わいのグリーンレモン。それ以外の時期は、まろやかな味わいのイエローレモン。季節ごとの味の違いも楽しんで」と福田氏。


その3タイプのベースに、定番の「ドライレモン」、自家製はちみつレモンを加えた「はちみつレモン」、自家製塩レモンを加えた「塩レモン」、炭酸をジンジャーエールに変えた「辛口ジンジャーレモン」(各770円)の4種から好みの味を選んで注文する。


また、「しそ香る赤鍛高譚レモンサワー〜梅のシャーベットを添えて〜」(880円)などSNS映えを意識した季節のレモンサワーも用意しており、こちらは女性に特に人気だ。



“レモンサワーに合う料理”をコンセプトにイタリアンシェフ歴17年の福田氏が考案したフードメニューも秀逸だ。


なかでも自家製「燻製盛り合わせ」(1,650円)はぜひ試したい逸品。


玉子、カマンベール、ソーセージ、チョリソー、ナッツ、ベーコンを桜チップでスモーク。レモンサワーとのバランスを考えて調整したスモーク加減が絶妙だ。


「自家製ローストビーフ」(660円)は、レモンサワーの酸味がソースと相まって、至福の味を生み出す。


「牡蠣と野菜のアヒージョ」(770円)には、牡蠣にレモンを添えるイメージだ。


 


熟成レモンサワーとイタリアンのペアリング。


まるでワインのような楽しみ方ができるレモンサワーは、レモンサワー人気の裾野をさらに広げてくれそうだ。


 


 


瀬戸内レモンサワー専門店 go-go


東京都港区赤坂3-13-12 赤坂料飲会館 1F


03-3584-1125


11:00~16:00(L.O.15:00)17:30~23:30(L.O.23:00)


定休日:日曜日・祝日


http://www.go-go-akasaka.com/


 


 


取材・文 尾崎美鈴

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