郡山市西ノ内に店を構えるcatoeは、福島県産食材の魅力を最大限に引き出したイタリア料理を提供する人気レストランです。2020年に、それまで多くの食通に親しまれていた「ラ・ギアンダ」から店名を改めて移転オープンし、現在では郡山を代表するイタリアンの一つとして高い評価を集めています。店名にはオーナーシェフ加藤智樹氏の名前が冠されており、自らの料理哲学と地域への思いを込めた一軒として営業を続けています。

catoeの最大の特徴は、福島県内の生産者との強い結び付きです。郡山ブランド野菜や相馬産の魚介類、飯舘村の畜産物など、シェフ自ら生産者のもとへ足を運び、納得した食材だけを仕入れています。特に郡山市の鈴木農場で育てられる野菜は料理の重要な主役となっており、旬の野菜が持つ本来の力強い味わいを活かした一皿が提供されています。福島の風土が育んだ食材をイタリア料理の技法で表現することにより、ここでしか味わえない独自の料理が生み出されています。

料理は基本的にコース形式で提供されます。その時期に最も状態の良い食材を使用するため、メニューは季節ごとに変化します。なかでも郡山ブランド野菜「万吉どん」を使ったムースは、catoeを代表する人気メニューとして知られています。玉ねぎの甘みを丁寧に引き出したなめらかな味わいは、多くの常連客から支持を集めるスペシャリテです。シェフは「地元でその日に収穫された食材こそ最高の素材」と考えており、その信念が料理の随所に表れています。

また、ワインとのペアリングもcatoeの魅力の一つです。料理に合わせて国内外のワインが提案されるほか、福島県内のワイナリーで造られたワインやシードルが登場することもあります。郡山市の逢瀬ワイナリーのシードルと料理を組み合わせるなど、地域の酒文化を積極的に取り入れている点も特徴です。ワインだけでなく日本酒との相性も意識した味づくりが行われており、ジャンルにとらわれない楽しみ方ができます。

店内はフルオープンキッチンを採用しており、料理が完成していく様子を間近で楽しめます。シェフとゲストとの距離も近く、料理や食材について会話を交わしながら食事を楽しめるのも魅力です。席数を絞った落ち着いた空間は、記念日や特別な日のディナーはもちろん、美食をゆっくり堪能したい方にも適しています。福島の豊かな食材と生産者の思いを一皿に込めるcatoeは、郡山の食文化を語るうえで欠かせない存在といえるでしょう。