表参道駅より徒歩9分、青山学院大学を目の前にした通りに位置する沖縄・中国料理店。しかし、ただの沖縄料理店ではなく、琉球チャイニーズという新しいジャンルのお店だ。店主の祖母が上海出身、母が沖縄出身のため、幼い頃から慣れ親しんだ味が中国料理と沖縄料理だったというわけだ。中国料理の定番「黒豚酢豚」や、沖縄の黒島の伝統料理「キラマンギン」などを丁寧に作っていく。

初めて訪れる方にぜひ食べてもらいたいのが、沖縄料理と中国料理の掛け合わせメニュー『琉球麻婆豆腐』。ヤギの挽肉をベースに島唐辛子、2種類の山椒で辛さと香りをプラス。豆腐は沖縄風に島豆腐を使っており、中華の麻婆豆腐とは一味違った旨味がある。10～14日間かけて熟成させた『自家製　腸詰』もぜひ。豚バラとロース、背脂で仕込む腸詰めは、中国のメイクイルー酒と沖縄の白コショウ・ピイバチで香りづけしている。

飲み物にも沖縄と中国色が出ている。中国の紹興酒、沖縄の泡盛、シークワァサーサワー、シークワァサージュース、さんぴん茶、ウコン茶など、せっかくなので試してみると良いだろう。他の飲み物にはビール、ワイン、麦焼酎、芋焼酎、レモンサワー、ウーロンハイ、梅酒、コーラ、緑茶などがある。ワインは180種類も揃えがあるので、気に入ったワインが見つかるだろう。

中国料理は火力が強く、炎が出ることもあるため、お客さんに背を向けて料理することが多いが、Tamaではカウンターキッチンで調理している。ゲストとコミュニケーションを取るために、IHヒーターを取り入れ、目の前で調理してくれる姿勢もお店の雰囲気作りの一つである。