小田急線の東北沢駅から徒歩１分、住宅街にひっそり佇むモロッコ料理店。モロッコを旅し、料理の虜になった女性オーナーはモロッコに移住し、モロッコ料理を学ぶ。2009年に帰国し、お店を開いた。レストランの食事よりも家庭料理の方が断然美味しいと言われるモロッコで、素朴だけれど温もりの込もった一皿を提供するお店を作りたいと始めたそうだ。
モロッコ料理は、食材を引き立てるスパイスとハーブが特長。ドライフルーツ、ナッツ、豆、ショートパスタなどの具材にクミン、パプリカ、ターメリック、ジンジャーなど数種類のスパイスを使う。モロッコの代表料理、タジン鍋やクスクス、デザートなどが味わえる。
飲み物も料理に合わせたモロッコワインがおすすめだ。最も上質のブドウ栽培地は山脈の斜面にあり、サンソーやカリニャン、グルナッシュからつくる「伝統的な赤」はモロッコ料理との相性は抜群である。赤ワイン用の果皮の色の濃いぶどう品種を白ワインのように醸造するロゼワイン「グリGris（ごく淡い色のロゼ）」も美味だ。ワインのほか、カサブランカビール、ハートランドビール、オリジナルカクテル、食後酒などのアルコールが味わえる。ミントティーやベルベーヌティーなどもある。ベルベーヌティーはモロッコではルイーザと呼ばれており、ミルクや豆乳で煮出し、ルイーザミルクとして飲むこともできる。
モロッコの家庭を再現した、温かみのある料理と飲み物を愉しめる珍しいお店だ。