JR高円寺駅より徒歩6分、環七通り沿いのアパートの1階に大きく「手打ちうどん」と書かれた看板がある。昭和39年から続く、老舗の讃岐うどん屋だ。
初代から引き継ぐ伝統のうどんに加え、四季折々のうどんは、目と舌の両方で堪能できる、旬の食材で工夫を凝らした唯一無二の限定うどんだ。春はえんどう豆のすり流しうどん、さくらの花びらが入ったさくらうどん、夏は冷やしカレーうどん、秋は秋の食材、鮭を使った三色うどん、冬は豪華に蟹あんをかけたうどんなど、アイデアと工夫のつまった創作うどんである。
初代夫婦はお酒が全く飲めないこともあり、純粋にうどんだけを愉しみたいという常連客も多いが、現在の2代目は利酒師でもある。今はお酒のメニューも充実している。
黒龍 石田屋、黒龍 しずく、十四代 限定純米大吟醸、十四代　七垂二十貫、而今　大吟醸斗瓶囲、結人　大吟醸　金賞受賞酒などの特選秘蔵種のほか、旬の日本酒も用意。蕎麦前ならぬうどん前の日本酒もある。
生ビールは黄金色の軽快なタイプの瑠璃、茶褐色の豊潤なタイプの伽羅、まろやかな黒ビールタイプの漆黒の3種を提供。キリン一番搾りや柚種、梅酒などの果実酒のほか、焼酎やソフトドリンクもあり、どんなお客さんでもうどんと飲み物をあわせて愉しめるのも嬉しい。
伝統は残しつつ、創作うどんという革新的な挑戦を続けるうどんファンにはたまらないお店だ。