山手線大塚駅北口より徒歩4分、江戸時代、庶民の味として親しまれていた「ねぎま鍋」を食せるお店、『ねぎま』がある。
現代とは嗜好が異なる江戸時代では、まぐろのトロは脂が多く、あまり好まれていなかった。それを美味しく食べる方法として編み出された鍋料理がねぎま鍋である。脂がのったマグロや甘みのあるネギを、鰹ベースの酒だしでじっくりと煮込む「ねぎま鍋」は現代人には贅沢品のひとつかもしれない。
江戸前料理に合う飲み物も豊富に取り揃えられている。九頭龍、貴、四季桜、美丈夫などの豊富な日本酒に加えて、酎ハイやサワー、ワイン、ウィスキー、梅酒、焼酎、ビールなどお客さんが好みで選べるのも嬉しい。日本酒は器にもこだわり、見た目にも舌にも嬉しい一杯に出会えるはずだ。
カウンターは8席とこじんまりとしているが、家庭的な雰囲気がまた良い。カウンターで女将がねぎま鍋を作り、取り分けてくれる。落ち着いた店内で江戸前料理をじっくり味わえる贅沢なひとときになるだろう。