東日本橋の近く、シェフが一人で切り盛りするビストロ。
モダンな内装には、グリーンが映える。ランチはコース一本のみ。ディナーはアラカルトのみの提供で、人数に合わせてシェフがちょうど良い皿数を提案してくれる。一人で来店すれば、ハーフサイズにも対応してくれるとのこと。ふらりとよって一杯のワインを楽しんでも良いだろう。
一皿にまとめて盛り付けてくれるアミューズは、見た目にも華やか。メインは厳選された生産者から仕入れた肉を使用。「仔猪のロースト」や「仔鳩のロースト」をはじめ、鹿や鴨などのジビエが多く、レアで噛みごたえのある皿が並ぶ。「アイルランド産ヘアフォード種牛ランプロースト」は完全放牧で、オーガニックな牧草を食べて育った牛。しっかりとした味と柔らかさが絶妙だ。
置かれたワインは、フランスのナチュールワインが中心。セラーのすべてのワインには、地方と作り手、品種などの書かれたタグがかけられており、客の納得のいくワイン選びへの、気遣いが感じられる。
熟した洋梨のような果実味に、柑橘系の爽やかなニュアンスが香る'VdF blanc Edel'や、複雑な風味のオレンジワイン”Les Sabots d'Helene Anticonstitutionnellement”などとあわせてはいかがだろう。