お役立ちコラム
新世界ワイン
ワインの名産地と聞いてぱっと思い浮かぶのはフランス、イタリア、スペイン、ドイツというようなヨーロッパの国々ではないだろうか。
もちろんこれらの国々はワイン造りの歴史も古く、盛んにワインが醸造されている。近頃、このようにワインの歴史が古い生産国は”旧世界”または”オールドワールド”と呼ばれている。
それに対して、ワイン造りの歴史が浅く新しい生産国は”新世界”もしくは”ニューワールド”と呼ばれている。
新世界のワイン産地国としては、アメリカ、チリ、オーストラリア、ニュージーランド、アルゼンチン、南アフリカ、カナダ、そして日本。
新世界ワインには、旧世界のワインと比べて価格が比較的安いものが多いという特長がある。
寒い気候の場所が多い旧世界に比べて新世界の国々は気候が暖かい国が多い為、果実味が豊かで香りや味わいがしっかりしておりアルコール度数がやや高めのワインが多い傾向がある。
また、古い伝統にとらわれることなく新しい技術をどんどん取り入れている。単一のブドウ品種で造ることが多く、フランスワインなどのラベルに比べると生産地域やブドウ品種などが分かりやすいものが多い。
2015年には初めてチリ産ワインの輸入量がフランス産ワインの輸入量を抜いて日本国内市場トップになった。チリワインは安価なものが多い為、コンビニで売られているワインもチリワインが多くみられる。スーパーでもフランスワインやイタリアワインに並んでチリワインや日本ワイン、オーストラリアワインなども多く置かれている。
2015年以降もチリ産のワインが輸入量でトップをキープしており、今後はより新世界ワインを目にする機会が増えていくことだろう。
新世界のワイン産地国の中でワイン造りの歴史が実は中国に次いで古いチリ。
赤ワインに用いられる主なブドウ品種はカベルネ・ソーヴィニヨンが全体の45%強を占めている。他の品種としてはメルロー、カルメネール、シラーなど。白ワインに用いられるブドウ品種にはソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、セミヨン、ペドロ・ヒメネスとなっている。
日本ワインとは国産ブドウが原料の果実酒のことを指す。
主な産地としては山梨・長野・北海道・山形・岩手・新潟。赤ワインに用いられる主なブドウ品種は日本固有のマスカット・ベリーAやコンコード、メルロー、キャンベル・アーリーなど。白ワインに用いられる主なブドウ品種には日本固有の甲州やナイアガラ、デラウェア、シャルドネなどとなっている。
国内ワイン生産量の約9割を占めるカリフォルニアのナパ・ヴァレーワインが有名なアメリカ。
赤ワインに用いられる主なブドウ品種はカベルネ・ソーヴィニヨン、ジンファンデル、メルロー、シラー、ピノ・ノワールなど。白ワインに用いられる主なブドウ品種はシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、シュナン・ブラン、フレンチ・コロンバールなどである。
今回はそんな新世界ワインを飲めるお店を紹介していこう。
※新型コロナウイルスの影響により、営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。ご来店時は事前に店舗にご確認ください。
【WAKANUI GRILL DINING(ワカヌイ)】
東京タワーの麓にあるワカヌイ。
東京タワーの赤いイルミネーションとシックな空間がインテリアとなって、ニュージーランド産のビーフやラム肉をこれまたニュージーランドワインと一緒に楽しめるレストラン。
東京タワーの真隣にある為、近すぎてレストランに足を踏み入れただけではその全貌をのぞめないほど。窓の外にこれでもかというくらい一面東京タワーの景色を味わえる。
食事が終わると、テラスで東京タワーの景色を楽しめるようスタッフの方が促してくれたりするのでテラスからの景色も楽しめる。
ワカヌイは目的に合わせて選べる4つのゾーンと個室がある。
メインであるダイニング ゾーンは増上寺と芝公園を見下ろす落ち着いたダイニングエリア。席間隔もちょうど良く、ゆったりと過ごせる。
インドア テラス ゾーンは東京タワーのイルミネーションを間近で楽しめる。雰囲気抜群なエリア。
バー ゾーンは気軽に立ち寄ってカジュアルに食事が可能。
アウトドア テラス ゾーンは夜風に当たりながら東京タワーを大迫力で見上げることが出来る。帰る前に少し外に出てイルミネーションを楽しんだり、食後の1杯をこちらに移動して楽しむこともでき、抜群のロケーションを誇っている。
個室はダイニングゾーンに8名用の個室を3室用意。2部屋つなげて16名、3部屋つなげると24名までとプライベートな空間で食事を頂ける。
“日本のビーフ、仔羊肉の価値観を変えた店”というだけあってラム肉は本当に臭みがなく柔らかくてジューシー。
ラム肉だけでなくニュージーランドで生産されたオーシャンビーフや牧草牛、WAKANUIスプリングラムもありお肉を存分に楽しめる。
席についたらまずは定番のWAKANUIスプリングラムチョップから。メニューにも食事前にと書いてあるほどで、乾杯直後にまずはこれを頂きたい。この1本のインパクトは素晴らしく、食べた瞬間他のお肉も絶対美味しいと確信を持てるほど。とりあえず1本と思っていてもついついおかわりしてしまう。
他にも時期によって貝の白ワイン蒸しや、オーシャンビーフのリブアイもおすすめ。お肉は大きさなどによって焼くのに時間がかかることもある為、早めに注文するのが良さそう。
ワインも全てニュージーランド産。ニュージーランドを代表する有名ワインから、生産量が少なく知名度は低いが新しい発見ができそうなワインまで品揃え豊富。
有名なニュージーランドワインで入手困難と言われるProvidenceをより多くのお客様に飲んで欲しいという想いから、特別価格で提供しているのも嬉しいポイント。
その中でもProvidence Private Reserveは、最高のニュージーランド産赤ワインの1つと評されている。
ニュージーランドでトップのワイナリーとして知られているプロヴィダンスの最良のブドウをアッサンブラージュして造られている。カベルネ・フラン、メルロー、マルベック種使用。
フレッシュな赤いベリーとチョコレートの香り。口当たりは黒系果実と渋み、バニラのニュアンスが感じられる。タンニンが長い余韻を生み出す辛口フルボディ。有機農法を採用し、酸化防止剤や保存料は一切使用せずに全ての工程を自然に任せている。手間と労力がかかった希少なワイン。若い段階からも楽しめて、10年以上熟成するポテンシャルを持つ。
是非ニュージーランドの味にどっぷり浸かってみては。
WAKANUI GRILL DINING(ワカヌイ)
住所:〒105-0011 東京都港区芝公園3-4-30 32芝公園ビル10階
電話番号:03-5401-5677
営業時間:ランチ 11:30~15:00
ディナー 18:00~23:00
バー 18:00~23:00
【BAR & GRILL DUMBO(ダンボ)】
レストラン名は、最先端のアートや音楽が生まれ続けるNYブルックリン・ダンボ地区から名付けられている。表参道のランドマーク的存在で式場も構えるTHE STRINGS内にあり、名前の通り表参道交差点すぐのおしゃれエリアにあるアメリカンスタイルのオールデイダイニング。
ランチはメインが選べるプリフィックススタイル、ディナーはシンプルな調理方法で仕上げたグリル、ローストが中心。クラフトビールやワイン、カクテルが楽しめる。ニューワールドワインの品揃えも充実している。
ランチやディナーの他にもアフタヌーンティーやスイーツビュッフェなどティータイムも充実しており、記念日プランや結婚式二次会プラン、顔合わせ・慶事プラン、お祝いプラン、ベビーシャワープランなど多種多様なプランの用意がある。
ディナーのコースだけでもたくさんの種類があるが、アラカルトもA5黒毛和牛100%ハンバーグ、まるごと一尾 オマール海老のグリル濃厚なアメリケーヌソースとともに、和牛フィレ肉のグリル、オーストラリア産仔羊のグリルなどグリル料理だけでも種類が豊富。
毎月29日は”肉の日”として対象のA5ランクの黒毛和牛などのメニューが10%オフになる。また、数字の20はフランス語で”ヴァン”。ワインもフランス語では”ヴァン”と発音。それに合わせ毎月20日は”ワインデー”となる。対象のワインが20%オフになる。
その対象ワインであるオーストラリア産のCape Mentelle Shiraz。
旧世界のワインももちろん置いているが他にも日本、イスラエル、南アフリカ、ニュージーランド、アメリカ、チリ、アルゼンチンなどのワインも置いている。
このCape Mentelle Shirazはフランスの北ローヌ地方に影響を受けた野性味溢れる辛口のシラーズ。ブラックペッパーやベーコンのようなスモーキーなフレーバーが、完熟した黒系果実のアロマと調和しながら官能的な味わいを生んでいる。
ケープメンテルはオーストラリアのプレミアムワイン産地として名高いマーガレットリヴァーを本拠地とし、1970年の設立以来、その品質の高さでマーガレット リヴァーの知名度の向上に大きく貢献してきた。最も長い歴史を誇るワイナリーのひとつ。
がっつりのお肉と新世界ワインのマリアージュを是非。
BAR & GRILL DUMBO(ダンボ)
住所:〒107-0061 東京都港区北青山3-6-8
電話番号:03-5778-4566
営業時間:11:30~22:00