お役立ちコラム
マリアージュを愉しむ本格イタリアン!
イタリアンはフレンチよりも気軽に食べに行けるというようなイメージから、日本人には馴染みが深い事だろう。
ちなみに、イタリアンとフレンチでマナーが違うことはご存知だろうか。
お箸を日常的に使う日本人の私たちからするとナイフとフォークを使う時点で同じマナーじゃないかと考えてしまうところだが、例えばスープを飲む際にイタリアンはスプーンを手前から奥へ動かし、スープの量が少なくなったら皿の手前を浮かせる。
それに対し、フレンチはスプーンを奥から手前に動かし、スープの量が少なくなったら皿の奥を浮かせて頂くというのが正しいテーブルマナー。
またイタリアンではフォークの背にお料理を乗せて口に運ぶ事もあるが、フレンチではフォークの背を使うことはマナー違反になってしまう。
ちなみに、お箸を使う文化である日本と中国、韓国でもテーブルマナーの違いはある。
中国は茶碗以外のお皿を持ち上げてはいけないが、韓国ではお皿を持ち上げないことに加え茶碗に直接口をつける事もマナー違反とされている。
一緒に食事する相手やお店に失礼がないようにマナーはしっかりと身につけたいところだ。
少し勉強してみるとその違いにどんどん面白味を感じてくる事だろう。
綺麗に盛り付けられたプレートを美しいテーブルマナーで頂けば、より一層世界観を感じられ美味しく頂けるのではないだろうか。
※新型コロナウイルスの影響により、営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。ご来店時は事前に店舗にご確認ください。
【IL TEATRINO DA SALONE(イル テアトリーノ ダ サローネ)】
ビルの階段を降りていくとすぐに店の雰囲気を感じられる高級感やアートな装いにわくわくさせられる。
店内の内装もゴージャスかつアーティスティックな雰囲気。
店名の由来になったという”小さな劇場”という意味を持つカウンター席は、メインダイニングともいえる存在で、直接シェフとお話出来る距離感でシェフとの会話を楽しみながら食事をしたいという人にはうってつけだろう。
テーブル席や個室もあり、座席ごとに空間の雰囲気も変わる。
食事はランチ、ディナーともに月替わりのおまかせコースのみ提供。
2名の若いシェフによるコースは繊細さもあり斬新な印象も受ける。
食事と食器のコラボレーションも見事で食べるのがもったいないほど。
料理が運ばれてきてからしばらくはその美しさに見惚れてしまう。
メニューは月替わりな為、毎月ハイクオリティな食事を楽しめる。
ここにきたら是非お料理一皿一皿にグラスワインを合わせるワインのペアリングのコースを試して欲しい。
どの料理ともワインがマッチしていて、相乗効果で美味しさを何倍にもしてくれる。
イタリアの自然派ワインを厳選して取り揃えており、ソムリエが吟味を重ねセレクトするワインは印象深く、来月はどんなペアリングになるのだろうと想像してしまう。
お酒があまり強くない方には、グラス半量での用意もあるという。
ボトルでという方には自然派ワインのVitovska Origine 2013 Vodopivecはいかがだろう。
最近、ナチュラルワイン人気で注目されている産地の1つである北イタリアのフリウリ ヴェネツィア ジュリア州のワイナリーで、土着品種であるヴィトフスカ100%使用の白。
自然や生態系に対して最大限の敬意を払うべく、一切の化学的な薬剤を使用していないとか。
白ブドウ品種で皮ごとの醸し醗酵で、圧搾したワインを大樽で約3年熟成した後にボトリングされる。
褐色を帯びた色調で、強いミネラルや奥行きを感じる果実感、スケール感のある豊かな余韻が長く続く。
是非アーティスティックな空間で最高のペアリングを。
貴方も1度行くと来月もと思うことだろう。
IL TEATRINO DA SALONE(イル テアトリーノ ダ サローネ)
住所:〒107-0062 東京都港区南青山7-11-5 HOUSE7115 B1
電話番号:03-3400-5077
営業時間:ランチ 12:00~15:00
ディナー 18:00~22:30
【Piatto Suzuki(ピアットスズキ) 】
ミシュラン1つ星を獲得しているピアットスズキ。
麻布十番屈指のイタリアンながらビルの4階にあり、知る人ぞ知るというような大人の隠れ家的存在。
店内はこじんまりとしてアットホームな雰囲気があるが、品よくまとまっている。
テーブルなどのお店のレイアウトも落ち着く配置で、席に入るとほっと一息つけるような感覚。
心なしか周りのお客さんも落ち着いた雰囲気で食事を愉しんでいる気がしてしまう。
オーナーシェフの鈴木弥平氏は、伝統的なイタリア料理を基本とし素材の旨みをそのまま料理に反映している。
デザートの種類も豊富でフレンチのレパートリーまで取り揃える。
食事はアラカルトもあるがコースがやはりおすすめ。
コースといってもこちらの要望を汲んでくれたりとフレキシブルに対応してくれるのが嬉しい。
食事にはシェフのこだわりがぎゅっと詰まっている。
どれも品が良く、完璧な繊細さで高級食材を最大限に生かした料理を提供してくれる。
丁寧に選ばれたペアリングがもちろんおすすめだが、ボトルで頼みたいという方は是非スタッフの方に尋ねてみて欲しい。
店内にワインセラーがあり、時期によって取り揃えるものも変わってくるかと思うので食事に合わせて最適なワインを提案してくれるだろう。
Piatto Suzuki(ピアットスズキ)
住所:〒106-0045 東京都港区麻布十番1-7-7 はせべやビル4F
電話番号:050-5489-3304
営業時間:17:00~20:00
日曜定休
【Appia alta (アッピア アルタ) 西麻布店】
芸能人御用達のイタリアンですぐに名前が上がるのがここだろう。
Appia本店も広尾にあるが食事のスタイルはどちらも同じ。
西麻布にあるアルタは広い階段を降りた先に、地下ながら開放感のあるレストランが広がっており、テラス席も用意されている。
地下なので通行人の目などが気にならず、天気のいい日はテラス席での食事も気持ちいいだろう。
メニューがないこのお店では、”本当に食べたいものを食べて欲しい”という思いで、旬の食材がこれでもかと乗ったワゴンから食材や調理方法を客自身が選べる。
スタッフの方のおすすめの調理法などを参考に好きな食材を選び、好きな調理方法で提供される食事はなんともわくわくさせられるし一緒に食事する相手の好き嫌いなどを気にせず自分が食べたいものを食べられる。
まさに好きなものを好きなだけというようなスタイル。
デザートもワゴンに並べられた中から選べるので、食べたいものが数種類あっても全部を少しだけなど量も調節してくれるので最後まで食べたいものを食べ切れる。
深夜まで営業しているので2軒目でデザートだけを食べに行くというような使い方も。
飲み物も豊富に取り揃えているが、Costasera Amarone Della Valpolicella Classico Masiはいかがだろう。
世界で最も有名なアマローネとして知られるMASI社のコスタセラ アマローネ。
イタリア ヴェネト州 ヴァルポリチェッラ地区で造られるコルヴィーナ・ヴェロネーゼ70%、ロンディネッラ20%、モリナーラ10%使用の赤のフルボディ。
竹製の棚の上でブドウを乾燥させ糖度を高める伝統的な製法を用い、冬季の長い期間乾燥させることで平均で30~40%重量が減る。
これにより色、糖度、アロマ、タンニンが凝縮される。
熟したチェリー、ジャムを想わせる濃厚な香りやシナモンスパイスの香り、チョコレートのニュアンスもある。
太い骨格があるが、優しいタンニンで口当たりはスムース。
アルコールは15%を超え、力強さと優雅さを兼ね備えたワイン。
余韻は長く、35年は熟成が可能。
是非、旬の美味しい食事を好きなものだけを好きなだけ心ゆくまで楽しんで欲しい。
Appia alta (アッピア アルタ) 西麻布店
住所:東京都港区西麻布4-22-7 西麻布グランディアビル B1F
電話番号:03-5774-0960
営業時間:月~土曜 17:00~翌2:00
日・祝 17:00~翌1:00
【Chianti (キャンティ)飯倉片町本店】
1960年創業のこちらは前述したアッピアのもととなったお店。
飯倉片町と西麻布にも店舗がある。
かつてキャンティで働いていた数人のスタッフで立ち上げたのがアッピアだそう。
キャンティも前菜やデザートをワゴンから選べるが、アッピアもこの流れを汲んでいるのだろう。
たくさんの知識人や芸術家、芸能人も虜になったお店で今も歴史を受け継いでいる。
店内はチェックのテーブルクロスがキュートな雰囲気だが、それと同時にその歴史を感じさせる厳かさのようなものも感じる。
ディナーのコースは3種類。
前菜とデザートはワゴンにたくさん並んだ中から選べ、スープ・パスタ料理と肉料理・魚料理はそれぞれ1種類選べる。
人気のバジリコのパスタや、仔牛のカツレツもコースの中で洗濯出来る。
飲み物はMontepulciano d’Abruzzo Iskraはどうだろう。
イタリア アブルッツォ州のモンテプルチアーノを使った辛口の赤。
アブルッツォを牽引するマシャレッリの最上のモンテプルチアーノと言われている。
15~20日間ステンレス発酵し、20~30日間マセラシオン。
バリックと呼ばれる小樽で12ヶ月熟成する。
ブラックベリーやドライフラワーの香り。
色調は非常に濃く、タンニンが豊富で非常に力強い味わいながら、全体的にエレガントな印象。
著名人が交流の場として足を運んだキャンティが育んできた歴史を感じて欲しい。
Chianti (キャンティ)飯倉片町本店
住所:東京都港区麻布台3-1-7
電話番号:03-3583-7546
営業時間:ランチ 11:30~15:00
ディナー 17:00~23:00